「工場の流れ作業って、そんなにきついの?」
派遣やアルバイトを探していると、
よく見かけるのが工場の求人です。
未経験OK。
資格不要。
短期可。
時給もそこそこ良い。
条件だけ見ると、
「とりあえず働くならアリかも」と思う人も多いはずです。
私も実際に、
派遣で工場の流れ作業を経験しました。
この記事では
- 実際にやった仕事内容
- きついと感じた理由
- 正直に「良かった点」
- 向いている人・向いていない人
を、体験談ベースでまとめています。
これから工場派遣を考えている人の
判断材料になれば幸いです。
工場は「接客がない=楽」と思われがちですが、きつさの種類が違うだけでした。
逆に、飲食で削られるタイプのしんどさもあります。
飲食バイトがきつい人へ|実体験で分かった「しんどさの正体」
あと、工場を選ぶ人の中には「接客が怖い」「レジが怖い」がきっかけの人も多いと思います。
自分もそのタイプでした。
→ レジが怖いと感じる理由と、無理しない働き方
派遣で入った工場の基本情報

私が働いたのは、
小学生や中学生向け教材を作る工場です。
有名な通信教材の関連工場で、
アルバイト情報が載っている
フリーペーパーを見て応募しました。
流れはこんな感じです。
- フリーペーパーで募集を見る
- 派遣会社に連絡して登録
- 担当者から電話がかかってくる
- 「この日この時間働けますか?」と聞かれる
- OKすると仕事が決まる
とてもシンプルでした。
勤務時間と働き方のリアル

勤務時間は、
- 朝7:00または8:00集合が基本でした。
どちらになるかは派遣会社から前日に連絡があり、
「明日は7時集合です」
「8時集合でお願いします」といった具合に決まります。
朝が早い日は、まだ外が薄暗い中で家を出ることも多く、
正直それだけで少し気持ちが重くなることもありました。
基本的な勤務時間は17:00までです。
ここまでは一般的な日勤の工場と変わらないと思います。
ただし、この仕事で特徴的だったのは、
その日の進捗によって残業の打診が入ることです。
昼過ぎや夕方近くになると、
「今日は残業できますか?」
「できる人、どれくらい残れますか?」
と聞かれることがあります。
断ることも可能ですが、
人手が足りない日は、できれば残ってほしいという空気はありました。
残業に入った場合、
深夜1時頃まで作業が続くこともありました。
最初に聞いたときは正直驚きましたし、
「今日は長くなるな…」と覚悟が必要でした。
ただ、その分残業代や深夜手当がつくため、
短期間で稼ぎたい人にとっては悪くない条件だったと思います。
また、日勤だけでなく、
夜勤の仕事や昼夜逆転のシフトも用意されていました。
希望すれば夜勤に入ることもでき、
生活リズムよりも収入を優先したい人には選択肢がありました。
一方で、昼夜逆転が続くと体調管理はかなり難しく、
自分には長期間は厳しいと感じました。
休憩は昼に1時間あります。
ただし、工場内に食堂はありませんでした。
そのため、お弁当や軽食は各自で準備する必要があります。
コンビニで買ってから来る人もいれば、
前日に用意したお弁当を持参している人もいました。
この点は工場によって違うとは思いますが、
「昼ごはんが自動的に用意されている」という環境ではなかったので、
事前準備が必要な点は、人によっては少し面倒に感じるかもしれません。

働きたい時間帯に働けるのはメリットだね
実際にやった作業内容

作業は、
いわゆる「流れ作業」です。
作業内容の具体例①|袋詰め作業
作業台の机の上には、
- 左
- 真ん中
- 右
それぞれに、教材やパンフレットが山積みされています。
最初は「量が多いな」と感じますが、
実際の作業はかなり単純です。
左の山から1部、
次に真ん中から1部、
最後に右から1部、
というように、決められた順番通りに教材を取っていきます。
それを1セットとして袋に入れ、
すべて入れ終わった袋を、
決められた場所にまとめて置いていきます。
作業自体は難しくありません。
説明を受ければ、誰でもすぐに理解できる内容です。
ただし、この作業を
8時間、ほぼ立ちっぱなしで繰り返すことになります。
最初の1〜2時間はまだ余裕がありますが、
時間が経つにつれて、足の裏やふくらはぎに疲労がたまってきます。
また、作業が単調なため、
「次は何時だろう」「あと何袋だろう」と
時計ばかり気にしてしまう時間帯もありました。
単純だからこそ、
体力と集中力の両方が求められる作業だと感じました。
作業内容の具体例②|パンフレットを数える作業
もう一つよく担当したのが、
大量のパンフレットを決められた枚数ずつ数える作業です。
作業台の上には、
同じパンフレットが束になって大量に置かれています。
その中から、
5枚ずつ、あるいは10枚ずつといった指定された枚数を数え、
それを一つの束として分けていきます。
やること自体は非常に単純で、
最初に説明を受けたときは
「これなら楽そうだな」と思いました。
しかし、実際にやってみると、
この作業もなかなか精神的にきつい部分があります。
理由の一つは、
とにかく同じ動きを延々と繰り返すことです。
数える → 揃える → 置く
数える → 揃える → 置く
この動作を、
ほぼ8時間、立ちっぱなしで続けます。
少し集中力が切れると、
「今、何枚目だったっけ?」と分からなくなり、
最初から数え直すこともありました。
また、作業スピードも意識せざるを得ません。
周囲の人がどんどん数えていく中で、
自分だけ遅れていると、
自然と焦りを感じてしまいます。
場合によっては、
ホワイトボードに個人ごとの作業量が記録されることもあり、
それがプレッシャーになることもありました。
単純な作業だからこそ、
集中力・正確さ・スピードを同時に求められる点が、
地味にしんどい作業だったと感じています。
集中力がかなり削られます。

精神力と体力が求められるね
作業内容の具体例③|ベルトコンベア作業
ベルトコンベアを使った作業も、
工場の流れ作業の中ではよくある仕事でした。
目の前のベルトコンベアから、
教材やパンフレットが次々と流れてきます。
それを一定の枚数ごとにまとめ、
紐でしっかりと縛っていくのが主な役割です。
縛り終えた束は、
指定されたコンテナの中に、
できるだけきれいに、無駄なく配置していきます。
一見すると単純な作業ですが、
この仕事の一番の特徴は、
自分のペースで作業できないことでした。
ベルトコンベアは止まりません。
流れてくるスピードに合わせて、
手を動かし続ける必要があります。
少し手が止まると、
すぐに次の教材が流れてきてしまい、
焦りを感じることもありました。
また、紐で縛る作業は、
慣れないうちは地味に手が疲れます。
強く縛りすぎると時間がかかり、
緩いとやり直しになるため、
スピードと丁寧さのバランスが求められました。
さらに、コンテナへの配置にも気を使います。
雑に置くと、
後でまとめ直す必要が出てくるため、
見た目以上に神経を使う作業でした。
このベルトコンベア作業は、
体力というよりも、
集中力と反射的な判断力を消耗する仕事だと感じました。
流れに乗れないと一気にきつくなるため、
人によって向き不向きがはっきり分かれる作業だと思います。

集中していないと周りに迷惑かけるのは地味にプレッシャー
工場の流れ作業がきついと感じた理由

ここからが本題です。
とにかく立ち仕事がきつい
8時間、
ほぼ立ちっぱなし。
足・腰・膝に
じわじわきます。
慣れるまでが本当にしんどいです。
“体力で削られる仕事”が続くと、仕事選びの軸そのものを変えたくなります。自分はそこから方向転換しました。▼
飲食バイトで限界だった僕が選んだ仕事
単純作業で強烈に飽きる
作業内容は、
覚えてしまえば簡単。
その分、
時間が異常に長く感じます。
時計を見る回数が
何倍にもなりました。

時計を見れば見るほど長く感じるんです。
常に人と比べられるプレッシャー
場合によっては、
ホワイトボードに時間ごとの作業枚数が名前つきで記入
されることもあります。
他の人との差が
目に見える形で出るので、
- 焦る
- 落ち込む
- 無駄に緊張する
という人も多いと思います。
こういう“自分だけ置いていかれる感覚”が強い人は、飲食でも同じことが起きやすいです。▼
飲食バイトで自分だけできない|焦りが増える構造と抜け方
完全に自分のペースではできない
流れ作業なので、
- 周りのスピード
- ベルトコンベアの流れ
に合わせる必要があります。
「今日はゆっくりやろう」が
基本的にできません。
寒い・環境が地味につらい
工場内は、
普通に寒いです。
特に冬は、
足元から冷えます。
空調が効いていても、
体を動かさない作業だと
余計に寒く感じます。

基本的に指先しか動かしていないので結構寒かった。
作業内容が日によって変わる
1日の終わりには、
「やっと慣れた…」
と思えるのですが、
翌日は全く違う作業。
これが地味にストレスでした。
担当者によって当たり外れがある
現場の担当者次第で、
- 指示が雑
- 圧が強い
- ミスに厳しい
など、
ストレスの差が大きいです。
技術やスキルが身につかない
正直に言うと、
「これを続けた先に何が残るんだろう?」
という不安は常にありました。
経験としては残りますが、
専門スキルが身につく仕事ではありません。
それでも工場派遣が「悪くない」と思った点

悪いことばかりではありません。
作業自体は難しくない
未経験でも、
誰でもできる作業です。
派遣の人をどう使うか
工場側も分かっているので、
「いきなり無理な仕事を振られる」
ことはほぼありません。

知識や技術は不要です
給与は意外と良い
- 夜勤
- 残業
があるので、
短期間で稼ぐには向いています。
また、派遣として働く場合は
派遣会社から給与が支払われる場合が多いです。
基本的に派遣の場合は時給が高くなる傾向が多い印象です。
資格や経験も不要です。
休みたい日は断れる
派遣なので、
- 予定がある日は断れる
- 無理に入る必要がない
これはかなり気楽でした。
人間関係のストレスは少なめ
友達を作る必要はありません。
最低限の会話だけでOK。
「どうせ期間限定」
と割り切れれば、
人間関係はそこまで気になりません。

人間関係の有無は結構大事
工場の流れ作業が向いている人・向いていない人

向いている人
- 短期間でお金を稼ぎたい
- 単純作業が苦にならない
- 人間関係を最小限にしたい
- 期間限定と割り切れる
向いていない人
- 立ち仕事が苦手
- 単調な作業がストレス
- 成長実感を求めたい
- 長期で安定して働きたい
もし“人と関わらない仕事”を探しているなら、工場以外の選択肢もまとめています。▼
接客が無理な人へ|人と話さない仕事の探し方
まとめ|体験して分かったこと
工場の流れ作業は、
「楽そう」に見えて、
実際はそれなりにきつい仕事です。
ただし、
- 短期
- 割り切り
- 目的あり
で働くなら、
悪い選択肢ではありません。
私自身は、
春の2〜3ヶ月だけでしたが、
「現実を知れた」
という意味では
やってよかったと思っています。
もしこの記事を読んで「工場も違うかも」と思ったなら、
次は“職種”じゃなくて“削られ方”で選ぶ方が早いです。
自分がそこから方向転換した話を、まとめておきます。




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